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そしてトリノ出身の淑女Despine。

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昨日は夕方から地下鉄のBlissestr.駅に近いAuenkircheでクリスマスオラトリオ1-3+6番のリハーサルでした。演奏はg.p.telemann-consort magdeburg。数年間活動を止めていて弓も売却してしまったバロックアンサンブル(ピリオド奏法アンサンブル)の世界にコンサートマスターのW.Hに今年の春に誘われてまた戻ってきましたが、こことへドヴィヒ教会の古楽アンサンブルでの活動を始めたところです。そういえばクリスマスオラトリオはバロックで演奏するのは初めてでした。
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楽器は僕の所有する5弦の中で,どれも気に入ってるのだけれどどれか一本と訊かれれば多分一番と答える1831年にイタリアはトリノでDespineが製作した楽器をA-415に調弦して持って行きました。アンサンブルは4/4/3/2/1の弦の編成に通常のこの曲の菅の編成、コンティヌオはポジティブオルガンが真ん中でチェロがその左に二人、ファゴット、KBの順、僕の側にオーボエ4本,その後ろにトラヴェルソ2本、ヴァイオリンの後ろにトランペット3本にティンパニでした。
いうまでもなく弦の響きはガット弦の柔らかく美しい響き。スチール弦の音が残る感じや力で出された音がない世界は素晴らしい。そして音程、調弦が狂うのが特に高い弦楽器は常ですが、そしてそれでバロックアンサンブルで弾きたくない事が多いのですが,昨日はかなり良かった。チェロの二人、コンティヌオはフィードラーというチェロのケースを考案して販売してるので有名なチェロ弾き、まだチェロ弾いてるの?と言われる事が多いそうですが、コンチェルトケルンにも所属していたかなりまともなコンティヌオ奏者でした。もう一人はアジア人の以前へドヴィヒ教会のアンサンブルで一緒に弾いた事のある女性。オルガンがご機嫌でタイミングは問題ないし,コンティヌオチェロを中心に通奏低音はひとつに機能しています。チェロに合わせられるっていうのは素晴らしい。そして音程も、不動のオルガンが居るのだから調弦が狂っても即座に合わせれば良い訳で、ここでも音の残るスチール弦とガット弦の違いを感じます。
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僕はもともとモダン(バロックと比較してそう呼びます)の奏者だけれど、バロック時代の曲を弾くのにバロックの解釈には昔から興味を持っていました。バロックアンサンブルに音程が凄まじいのは多々存在するけれど、このtelemann-consortのようなアンサンブルの響きはモダンの演奏家にも見習わなきゃいけないところは本当に沢山ある。BPのようにモダンでも常にファインな演奏/音の出し方を追求する奏者は本当に稀少になってしまっている。
もうすぐそのBPとの楽しいリハに出なければいけないのでゆっくり日記を書けないのですが、調弦があまりに狂ってしまうからとガット弦を使えないと言うBP、もちろんそれは当然の大きな理由。しかし僕らKBは構造的にガットでもそれほど狂わない。持ち論アンサンブルは周りとの兼ね合いですから僕もDSOではスチール弦を張った楽器を弾いていますが、、、。
バロックアンサンブルと,モダン楽器で演奏するバロック音楽。そのどちらにも良さがあり、その両方に参加できる事を幸運と思い、昨日の4時間のリハはとても幸せな気持ちで終えて帰宅しました。
ファゴットは何度も一緒に演奏したマグデブルクからの奏者ですが,彼がまたご機嫌で一緒に弾くのが楽しい。そして,そう言えばポツダムでは(重すぎるからと)テノールのアリアはKBなしでした。バロックアンサンブルではKBが抜ける事はありえなくて,もし減らすならファゴットと同じ音域のチェロ、そのどちらか。昨日もチェロが「ファゴットだけにした方がよくないですか?」と提案した時に当たり前のようにKBは通奏するという常識に基づいた発言、チェロはいつも弾く!というのが当たり前のように言われ、重い時にはKBは抜きというモダン楽器のバロックのやり方が続いてたので,新鮮でした。
ヴィヴァルディの四季だって今の譜面は最近になって改訂されたもの、Vcだけのコンティヌオなんてありえない。弾く人数ではなくて音色/弾き方でどうにでもなること。チェロとコントラバスは同じ音系でもオクターヴ違う、オルガンではまったく別のレギスターです。Bach でもコントラバスとファゴットと指定されてる版が昔はありました。
今日のクリスマスオラトリオのコンサートは18時からですが既に完売,立ち見席だけ残券があるそうです。
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by toruberlin | 2008-12-20 08:13 | 音楽の話 | Trackback | Comments(2)
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Commented by K.I at 2008-12-21 00:42 x
う~ん聴きたいものです。
こちらにも教会は点在するのですがあまり演奏は無いみたいです。
代わりに福岡古楽祭が毎年市内を中心に10月行われています。
(今年も私はいけませんでしたが・・・)
教会でもっとやる機会があるといいのですが私も勉強しないと。
音楽やる上で教会音楽はいつか勉強が必要な時が来るとは思っています(学生時代座学だけでしたから)
そうそうベルカント、本番を待たずに張り替えましたが、これは良い!
今までP社のスチール弦とシンセティックコア(ナイロン芯)弦しか使っていなかったのですが、耳当たりがいい。
私は結構好きですよ~テンションもちょうど良い感じです。
何より私の楽器ではG線がこれまでキンキンと倍音が気になっていたのですが、それが無いのです。
この弦はあまり日本では馴染みが薄いのですが、同じT社のスピルコアは時々指導に行った学校の楽器に張ってあります。
これもジャズやる時には良い感じのサスティンがあって好きです。
後は明日楽器店に行って少し調整して貰うだけです。
ちなみに恩師はガリアーノにP社のパーマネント張ってます。
Commented by toruberlin at 2008-12-21 07:58
K,Iさん、ありがとうございます。
今日は素晴らしいコンサートでした,詳しくは明朝書きます。
ベルカント,スチール弦では最高です。
お師匠さん、ガリアーノにパーマネントですか!?
楽器に合うのかもしれないけれど,僕はあの弦は嫌いです。
ギャンギャンいいすぎる。
楽器によるのは持ち論ですが。

そしてこれまた楽器によりますが、オイドクサなどのガット弦に勝るものはありません。いつかお試しください。