ベルリンのコントラバス奏者高橋徹のBlog


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楽器との幸せな時間/Busanに究極の弦?の巻

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昨日は楽器のことで2つの幸せなことがあったのです。1つは昨夜書いたCavalliのこと。もうひとつはBusanです。
最初から一目惚れで価格も尋ねずにコレクターから購入したイタリアはヴェニスのDominicusBusan作のコントラバス、張ってあったスチール弦はすぐに外してガット弦を含むスチール弦以外をいろいろ試しました。スチール製の弦は張力、つまり表板にかかる圧力が高いのでオールド楽器にはマイナスになることが多いのです。他にも響き方とか、まあ色々なポイントがあってイタリアン4弦には僕は好みません。
現在CavalliとHillの5弦(ノーマル/オーケストラチューニング)、ScarampellaとBusanの4弦には英国製の弦を張っていますが、この弦のコンセプトがオールド楽器に過度な圧力を加えない為に開発された弦で、コア(弦の中心素材)は明らかにされていませんが、ガットの廉価版の石油製(ナイロン等)ではなく天然素材の集合体だそうです。HillとCavalliの5弦にはこれがバッチリ相性良く(最低音H弦はピラストロのオイドクサを張っていますが)満足しています。ソロチューニングのScarampellaもしかり。Busanにも同じ英国製のソロ弦を張ってあり、室内楽で使うことが多いので、そのソロ弦を2度下げて使ってます。今まで試した中では一番の選択でした。そしてソロチューニングに上げることも(KBはソロの曲を弾く時に2度、つまり1音チューニングを高くすることがあります)容易に出来、そしてやはりその為に作られた弦なので音の輝きは増します。
しかしオイドクサの(ピラストロ社のガット弦の銀巻、一番一般的なガット弦で最高級弦です)ノーマルチューニングよりは英国製の方が良く、この1年張っています、既に2セット目です。
少し前まではバロックでしか(半音低いA=415Hz調弦)使われなかったいわゆる裸ガット、僕もピリオド楽器アンサンブル(古楽アンサンブル)で弾いているので、そのガット弦の良さは知っていますし、今も弾くのは好きなのですが、普段の演奏にそれを使うのは僕には適しませんでした。響きは抜群なんですが、、、太くなってしまうし、ちょっと違う。
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ベルリンに手作りの弦製作者が居ると聞いたのが昨年、かなり高価だけれどとても良いらしい。コアはガット弦でスチール巻き(金巻もあるらしい)、コントラバスを持って行くとそれにあわせて(長さだけじゃなく)作ってくれるらしい。興味はあったのにアクションを起こしてなかったのですが昨日試奏用が手に入りました。今ポツダムで一緒に弾いてるJはコントラバスフェスティバルの事務局長もしていて、そこで知り合ったのだそうです。サイトを尋ねたら存在しないようで、それどころか店も持っていない。注文は充分あるので宣伝の必要はないんだそうです。
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昨日のリハから帰宅し早速張り替えました。弦はかなり細い(これもオーダーメイドだから相談できるらしい)、確かにコアはガットでした。
張り替えてすぐには期待できないのは常ですが、良い感じです。G線(一番細い弦)になかったヴォルフが出てしまいました。このヴォルフ、オオカミの鳴き声の様に雑音がするのですが、これも鳴りが良くなる兆しでもあります。そして何度かチューニングして(当然すぐに音程が下がる)21時ころまで弾きましたが、なかなか良いです。ヴォルフもかなり消えました。
そして今日、昼過ぎに仕事から戻り弾いてみましたが、まだ半音近く下がります。これはまだ安定していない証拠ですが、鳴りはご機嫌!ひと月は試した方が良いと貸してくれたので(新品を!)まだ結論を出す必要はないのですが、このまま行けば注文することになりそうです。
楽器を持って行って全く別の4本を作ってもらうか?あまり変わらなければヴォルフのことも考慮してもらい現在借りてるセット+上の2本だけ作ってもらうか?
スチール巻で600ユーロ、金は1000を越えるそうですが、その価値はありそうです。
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今日は朝から晴天、10時から映画の吹き替えの仕事でノイケルンのスタジオへ。今日は面白い監督や声優で朝から大笑いでした。
帰宅してすぐにバミューダに履き替えヴァルコニーへ。初夏のような日差しで花やサボテンも喜んでいます。
16時からGPなのでもう少しだけゆっくりできます。
明日も予報は晴天、8時からアンペルマン仲間とテニス、午後はひとつ打ち合わせがあり夕方はクラブのメンバーとテニス。一日に2回になってしまいますが、これも久々の晴天だから仕方ありません。
by Toruberlin | 2010-06-03 13:11 | 楽器と弓の話 | Trackback | Comments(3)
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Commented by Ake at 2010-06-03 22:49 x
4弦と5弦があるんですね~G線の意味も初めて知りました、「G線上のアリア」好きなんですけど・・・曲の背景を知るのも面白いのでしょうね。なかなか難しいお話でした
Commented by Toruberlin at 2010-06-04 07:30
そうだよね、今日はかなりマニアックな話だね。
G線上のアリア、これはヴァイオリンのG線だからヴァイオリンでは一番低い弦です。KBは弦楽器では唯一5度調弦で他の弦楽器は4度調弦。難しいかもしれないけど
ヴァイオリンは上かがE/A/D/GでKBは4弦の場合上からG/D/A/Eで5弦はもう一本低いH線というのが加わります。
先日のサントリーホールで僕が弾いてたのも5弦です。
?な話だよねー!
Commented by Toruberlin at 2010-06-11 18:29
誤解無きように。
ピラストロ社のオイドクサは素晴らしい弦です。Busanに最高に合う訳じゃないという話です。G線はあまり良いとは思いませんが5弦のイタリアンDespineには張ってあり、もちろん満足しています。
価格の高いものですからねー!この試してる弦で4本で約7万円
良ければ高くはない、弦でもかなり変わりますから。
今のところ、これから良くなるという期待を加味すれば、買いです!