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Dominicus Busan anno 1776

Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2194615.jpg

今日はヴェニス生まれの4弦コントラバス、Busanの話です。
僕がもっとも愛する楽器ですが、幸運にも数本の楽器を所有してると、その楽器で何を弾くか?また、何に適しているか?そして、それに依って(ステージ的に)活躍の場はどうなるか?を考えます。
コレクターと知合い、自分の為には8本、友人に紹介したE.Ceruttiや(長年誰も弾いてなかったので)鳴る様にして欲しいと委託されたコントラバスを含めると15本くらいのオールド(ほとんどがイタリアン)を長く弾いて知り合いました。
4弦か5弦か、楽器のサイズは?手に入れるか否か?は、楽器の状態が良くて惚れれば、そして支払いが可能ならすぐに決まります。しかし何に使うか?は、その楽器の質というか、楽器そのものの魅力に加えて、考えなければなりません。そういうことも含めて「惚れる」のかもしれませんが、特に小さいサイズのMagginiや特大サイズのガスパロ・ダ・サロは興味はあったけれど、用途が見つからず、またガリアーノの5弦は素晴らしかったけれど、惚れなかった。
もちろん、その用途は変わっても良いのです。楽器自体が魅力的なら長年弾くうちに思いつくかもしれないし、例えば5弦に改造したりして「用途」を変えることもあるでしょう。
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_219480.jpg





日本に置いてあるG.Guadaniniの4弦、あの楽器を手に入れて僕は初めてソロ活動というものの面白さを知り、またピアノやオケ、室内アンサンブルと演奏しました。その時にはWitt先生から譲り受けたD.Tschler(300年以上前)の4弦があり(これでも80年代にディッタースドルフ、ドラゴネッティの協奏曲をオケと演奏しました)、コレクターと知合う前に手に入れたV.Panormoのコピーの5弦があり(ヨーロッパチェンバーオケから購入)、コレクターからのJ.Hill(初代)とトリノのC.Despineの5弦を既に手に入れてました。
写真のBusanが僕のところに来たとき、いや来る前に写真を見て購入を決めたのですが、このBusan以外に4弦楽器を持つ必要を感じなくなりました。
G.GuadaniniとBusan両方を持っていても意味がないし、また室内楽も5弦たちもあるし「いざ!」という時はBusanを弾くから、それでGuadaniniは手放すことにして、そしてそのまま現在も日本にあります。
Busanではノーマル調弦でヘンデルの協奏曲(元はオーボエ協奏曲)を弾いたり、ソロ弦を張っていた時期もありましたが、素晴らしい楽器なのだけれど、大きい。その大きさは楽器の素晴らしさを考えれば問題にするほどのことでもないのですが、その後にコレクターから「鳴らして欲しい」と預かった美しいP.Scarampella、手を出すつもりは全くなかったけれど、日本からの学生が購入すると決めてから、取りに来た時にやはりキャンセル。持ち主に失礼をしてしまったのですが、そのまま拙宅にあって、数か月弾くうちにやはり「惚れて」しまい、手に入れてしまいました。
ずっと(大きい方の)Busanにソロ弦、Scarampellaはオケ弦でチェロとのデュオなど室内楽に大活躍してくれてました。そこで前述の演奏頻度とか(トップレベルの楽器2本という贅沢な環境で)依りあった使い方をする為にイギリスのガット弦を当時は張っていたのですが、Busanをノーマル調弦、Scarampellaをソロ調弦にしたのですが、これは正解でした。弾きやすさから言えばScarampellaだと(大袈裟に言えば)何でも弾ける。
弾きやすさ、というのも、その一番のポイントは音の質、鳴りで、それが良ければその楽器は「弾きやすい」と僕は思っています。その点では完璧なトレードでは無かったかもしれないけれど、3-4年前におこなって、そのまま継続しています。そしてその頃にテールピースを特注してバロックヴァイオリンテールピースの形をコピーして軽めのを数本手に入れ、またテールガットは6mmの生ガットにBusan,ScarampellaそしてHillの5弦を替えました。その効果には驚き、僕のスタンダードになりました。
本当は早くBuanを弾きたいのだけど、書き始めたら長くなってしまってます。
ガット弦はバロックアンサンブルで長く弾いていたので裸ガットもずいぶん弾きました。賛否両論ですが、僕の願いはガットの音で、細めで、しょっちゅうチューニングする必要ないくらい安定した弦!スチール弦はずっと好きじゃなく、前述のイギリスのガットとはナイロンじゃなく、生ガットと他のものを混ぜて縒った弦をスチールで巻いたもので、今でもHillにはそれが張ってありますが、その頃はいろいろ試した後、ベストでした。いや、すべての楽器にベストと言うわけではなく、Hillには、です。BusanとScarampellaもでしたが、ベルリンで手作りされてる羊のガットの弦/金属巻を譲り受けました。相手はコントラバスの講習会を企画してるKB奏者でポツダムのオケでよく一緒に弾きます。講習会には世界の名だたるソリストも来るので、その弦職人は意見を聞きたくて遊びに来ていたそうで、彼も1セット貰ったそうなのですが、良さが判らなかったそうで僕に来ました。ブログにもBusanに張った写真と供に、その時のことは書いた記憶があります。
なかなかに良い弦でしたが,最高!ではなかった。後で知ったのですが、それはソロチューニング用、ノーマルとして渡されたので、2度低く調弦して使っていたわけで。それでも良かったけれど、かなり高価と聞いてたし、その「変人」らしい弦職人にコンタクトを取らないまま、時間は経って行きました。
一昨年、急にコンチェルトハウス管弦楽団からオファーが来て、1年ちょっと、かなり頻繁にゲスト出演しましたが、同オケの首席がイギリスのオールド5弦に張ってる弦は、その弦でした。訊けば、その弦職人と一緒に開発したのだそうです。僕はそのころ,やはり傾倒しずらっと揃えていた見附さんのエンドピンの話をし、彼も多いに気に入り、エンドピンを数本プレゼントしました。そのお礼に、その弦職人に紹介してくれて1セット、僕の為に作る様に頼んでくれたのです。それで一昨年の夏前、今では友人となった弦製作職人G.Gと知り合いました。
長いので、ここからは少し巻きます。
Busanにまず作ってもらい、安定するまで2か月待って、その「驚きの!」違いは物凄く、Scarampellaにソロ弦を、そしてDespine、Cavlalliの2本の5弦もGGの弦になってます。もちろん日本で弾いてるBracciも。(アンペルマン室内楽はすべてGGの弦で弾いています)
弦を最初に替えた時、生ガット6mmのテールガットにGGも驚き、そしていろいろ話をしました。未だに(替える必要がなかったので)ScarampellaはGGの弦を張ったのみ、それで「ご機嫌!」な状態ですが、それは数か月あとの話。GGと最初のお目もじでは、彼の持論が「重めの黒檀のテールピースを、楽器から少し離してセッティングする」でした。
僕はイタリアンオールドには、ヴァイオリンがそうである様に「軽めのテールピース」そして,テールピースは楽器に近づけてのセッティングが良しと確信していました。他にも魂柱の調整とか駒の角度とかいろいろありますが(Witt先生に教わり、BPに教わり、そして僕が経験で確信した調整方法)GGと大きく違ったのが、このテールピースの質(重さ)とテールガットの長さ、でした。
しかし、彼のテールガットはスゴイ!ので(その後、ほとんどの楽器に、スチール弦を張ってる5弦にも張りましたが、本当にスゴイ!)それと、この素晴らしい弦を開発した、そしてジャズ奏者だけどバッハの無伴奏を良い音で弾ける彼の理論/意見を尊重しました。
GGのテールガットは素晴らしく、どの楽器にも一切の問題は起きませんでした。弦も素晴らしくBracci、Cavalliには完璧、Scarampellaのソロ弦もテールガットは6mm生のままですがエクセレントで大満足してます。DespineはGGの2012年モデルを張ってるのですが、慣れるのに時間がかかるか?という感じです。
さて、しかし肝心のBusan、鳴りは素晴らしいのですが、その前にどんな弦を張った時にも無かったヴォルフが開放のGに出ました。ヴォルフトーンと言うのは楽器が良く鳴ると出て来てしまうものだそうで、チェロでも苦労することは多いのですが、僕の所有する楽器には、ありません。それが出てしまい、しかしGGの弦を張ったことで楽器の状態が変わった筈なので、長い目で様子を見ました。そしてその秋のベルリンでのアンペルマン室内楽、オクテットが弾けるくらいのヴォルフでしたから、我慢出来る範囲でした。ミシャとのMozart/RossiniのデュエットのリハもベルリンではBusanで弾きました。
その後、GGが別のガット弦を試作、ジャズ奏者には自分も含めて何セットか作り、Busanにも試しに作ってもらいました。昨年、4-5か月かなー?張ってましたが、ピチカートで出る音は最高!弓で弾いても良いのですが、そしてヴォルフも少なくなったのですが、弓奏で出る雑音が多すぎて使えない。弾き方の工夫ではカヴァー出来ない範囲、それで返却しました(現在,その弦の弓奏で雑音が無いのを作ってもらってます、もし出来たら、最高の弦になるかもしれません!)
今年の始めからアンペルマンデュエットのリハでヴァイオリンのY嬢と弾いたのもBusanでした。しかしヴォルフは相変わらず出る、本番はちょっと出来ないくらいに。G、たった一音だけですが、気になりますし、やはり(元々無かっただけに)おかしいし悔しい。
GGの理論を尊重してましたが、Scarampellaは元々の軽いエレガントなテールピースと6mmテールガットでエクセレントな状態なので、テールピースを交換することを、雨の日の昨日(少し前から考えていたのですが)実行しました。
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2183589.jpg

左がBusan、右はコレクターから数年間預かってるフレンチオールドのBarbe Pere。このBarbeも何とかしなくてはいけないとずっと思っていて、GGのテールガットが2本あったので、まずはBarbeの交換をしました。
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2181684.jpg

Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2175972.jpg

Busan+黒檀のテールピース。手に入れた時に着いていたのを、GGの弦を張る時にテールガットと共に交換しました。
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2174869.jpg

外は大雨だし半日かけて2本をじっくりと調整しました。BarbeはテールガットをGGの昔の赤いのから現在のファイナルバージョンに替えましたが、またまた驚き!です。テールガットでこれだけ変わるとは!あとは弦、5弦のベルカントを新しくしようと思ってるので、それを張ってみるかなー?
美しく、状態の良いフレンチオールドBarbePere、興味のある方はベルリンへどうぞ!拙宅に弾きに来てください。フレンチだけどイタリアオールドの音がする、美しい楽器です。価格は新品のペルマンくらい、です。
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_217549.jpg

Busan、弦を外す前の最後の写真はCマウントのSchneider16mmで撮りました。美しい!
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2162091.jpg

エンドピンソケットも外して、Busanの内部です。
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2155933.jpg

弦も駒も外し、遅い昼食。その間、楽器は圧力から開放されました。そしてエレガントなテールピースを装着。弦の長さもあるので(前のセッティングでオーダーしてますから)楽器には少しだけ近づきました。テールピース自体が少しこっちの方が長いのも◎でした。
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2155046.jpg

バロックヴァイオリンのテールピースを渡して作ってもらったテールピース。4弦用4つ、5弦用を2つ持っています。
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2153178.jpg

このテールガットのチューニングも、最初にGGが話してくれた時には?でしたが、実際にそうすると変わるから面白い!
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2151461.jpg

より美しくなりました!
さて結果ですが、今回の調整はテールピースの質/重さを変えただけ。あとはそれが(僕の持論通り)楽器本体に近くなった、その2点だけです。
そうなんですが、Gのヴォルフ、消えました!
すべてに通じる理論なのかは判りません、きっと違うでしょう。たくさんのファクターが作用し合っての結果です。
僕はGGの弦研究に敬意を表し、認めてるので彼の方法を試しました。しかもすぐ止めるじゃなく、じっくりと。昨日の作業はもっと早く行っても良かったかもしれないけれど、やはり
『信用出来る情報には耳を貸し、理解し、試してみるのは大事。しかし、自分の感覚を信ずるべき』なのは、音楽を造って行く時だけじゃないですね。
楽器のセッティングは本職ではありませんが自分の使う楽器の調整は、楽器屋さんの手を借りることはあっても、結局細部は自分でやらないとならない。BPがよく言ってることですが、本当にそう思います。
これからも、それも極めていくつもりです。
Dominicus Busan anno 1776_c0180686_2151099.jpg

さ、長く書いてしまいました。
今日弾いたら、またヴォルフが出た!なんてことが無いと良いなー!
しかし、ヴォルフだけじゃなく、楽器の鳴り,音の勢い、色の量が変わりました。
日本のBracciのテールピースも、これに替えるかなー?
by Toruberlin | 2013-06-26 13:57 | 楽器と弓の話 | Trackback | Comments(2)
Commented by Yusuke at 2013-06-27 22:46 x
テールピース…それ自体も美しいですが、楽器の品格とマッチして尚更素晴らしい雰囲気を醸し出してるのが…何とも羨ましい(笑)
僕のColeも多分、重いエボニーをサドルから少し離して…というセッティングがイイかも…と思っています。今のは重さはまあまあなのですが、カットダウンした分、重さ自体はむしろ軽い…比重はあれど。
今回、ソロを弾くにあたって換えようかどうしようか迷ったのですが…結局そのままで臨みました。
…もう一つパワー(鳴り)が欲しかった…と、今になれば思いますが、音色はこんなものかな?…で、今回はヨシとしてます。
なにより、GGのテールガットに換えただけで驚きの違いでしたからね…ソロガット弦をもっと上手に扱えれば…と、欲は尽きません(笑)
イタリアンとブリティッシュではかなりセッティングに違いがあるんだろう…と推測しますが、極力その楽器の持ち味を上手く引き出してやりたい…と思ってます。
夏の無伴奏コンサートまでに…また色々考えて…それもまた楽しい一時です!
Commented by Toruberlin at 2013-06-28 04:13
Yusukeちゃん、こんばんは!美しいよね!
これ、かなり高価だったんだけど、複数手に入れておいて良かった。木は2種類、Busanに着いている方がよりエレガントです。
GGの考えは、かなり離してなんだけど,本文に書いた様に試してみて、「少し」が良い様です。
テールピース、黒檀は350gでこの美しいのは150g、イタリアンオールドヴァイオリンのセッティング定義からすると、軽ければ軽い程よいそうだから(限度はあるだろうけれど)軽いのが良いかもね。
さっき、送ってもらったリンクで白寿ホールのコンサートを拝聴しましたが、鳴りは充分でしょう!良い音してましたよ!
何よりも質!
あのテールガットと弦は、楽器に馴染んでくれたら、あとは弾くの楽になるよねー!
夏は無伴奏?バッハ?そうそう、楽しいね。
Renzと古いフレッチナーがライプチヒから、またハンブルクからシュトアやフレッチナーのオールドが来る予定です。
良ければまた、報告(自慢)します。
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