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G.W.Renz NEX5RとFlektogon35mmの組み合わせで。

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楽器商から送られて来た初期のRenz、長い弓と前回書きましたが僕がベルリンで最初に手に入れた初代のH.R.Pfredschnerと比べたら全く同じ長さでした。ヘッドの形も酷似していてRenzは活動の初期はコピー(偽物という意味ではなくお手本ありの製作)、通常の長さの後期の作品は、彼が確立した形という僕の推理はあたってると思います。
今回は旧DDRはJena製のCarl Zeissの極上レンズFlektagon35mmで撮りました。接写が得意な名玉です。
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右からそのフレッチナー、手に入れようか考えてる(初期の)Renz、そして最近よく使ってる後期のRenzです。
こうすると長さの違いは瞭然ですね。
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ヘッドひとつ違う。これ、他の作者でもあることなんですが、注文だったのか?同時期に両方が普通です。しかし、もともと本数が少ないRenzで10本手にした結果は、初期は長く後期は短い。職人Renzの確固とた理由がそこにあったと思っています。
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フロッシュも(僕が知ってる限り)初期はフィントアイゼン型(上)です。後期は初代のフレッチナーの様なエレガントで小振りなフロッシュです。
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ヘッドも初期と後期では違う。初期はまるで初代のH.R.P.の様です。
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その、僕がベルリンで30余年前に、初めて手に入れた弓。
80年にベルリンに来て81年の暮か82年の始めだったと思います。ベルリン芸術大学には入ってなかったのですが当時はかなりおおらかで音大で練習も出来たんです。ベルリンフィルのWitt氏の弟子でしたからフィルハーモニーのバス部屋でも87年に室内楽ホールが出来てからは地下の練習室も使用できたのですが、行くなら音大でした。基本的には自宅で弾いてましたが、ピアノ合わせをしてもらうとかリハで音大に居ることが多かった。
そんな冬の日、Fasanen校舎の入り口すぐ右横のカフェテリアに座っていたら、長身のご老人が入って来ました。ウールのかなり厚手で濃いチャコールグレーの長いコートに帽子を手にして。誰かと話してたのかな?その後に学生が僕のことをコントラバスの学生だと紹介しました。挨拶のあと外に出て、戻って来たその紳士は弓を手にしていました。それがこのH.R.P.です。
Witt先生のところでレッスンを受けて1年、弓のことも少しは知識があり(少しですが)僕が使ってたのもオールドのH.R.P.先生はシュトアの長めがメインソロ弓でしたが、それくらい長いフレッチナーでした。
自分の弓と並べてみても、良い。手放したいとのことで価格は確か1200マルク。簡単にユーロ換算すれば600ユーロですが当時の家賃が100マルクちょっと、両親が10万円送金してくれて650マルクくらいの頃ですから、2か月分、いや当時の3ヶ月分以上の生活費でした。しかしこのクラスの弓としては当時でも安い価格でした。今思っても不思議なんですが、初めて会った人なのにWitt先生の弟子で日本から来ていて名前等を伝えたら「置いていくから試してみて欲しければ譲ります」ということだったと思います。
その紳士はH.Zimmerさん、ベルリン交響楽団(今のコンチェルトハウス管弦楽団)の元コントラバス奏者でした。そう、壁があった時代ですが、労働者とみなされない65歳を過ぎた国民は国を出ることを許されていたのです。僕ら西の人間は東のオペラを観に1日ヴィザで訪問していましたが逆は全く無理と思ってましたが、65歳以上は例外でした。
その弓を預かり、弾いてみると良い!先生に見てもらっても、◎!でお金を用意して約束してた日時に音大でお会いしました。
弓を預かってから訊いたら、他にも彼から弓を手に入れた学生が数人居ました。「昔よりも値段が上がったからなー」そう、何年か前から時々西ベルリンに来てはホールや音大で弓を売却してらっしゃった様です。
東と西の物価の差は少なく見積もっても5倍、弓を西で売ればかなりの額になりました。でも国境を越えるのには厳しい検査があります、特に東への入国には身体検査も時にはあります。
西に入る時は、その長身を活かした厚手のコートの内側、背の部分に3つのポケットがあり弓を入れていたそうです、これは学生から聞きました。手にしたお金はどうしてたのかなー?どこかに隠して持ち帰ったか?それとも西に口座を持っていたか?
Zimmerさんには結局その時の2回しか会いませんでした。良い弓を安価で手に入れることができたので、是非また会いたかったんですが、機会はありませんでした。
今は壁が崩壊して、普通に旧東を訪れていますが、僕が来て9年間は壁がありドイツは分断されてました。
第二次世界大戦後に政治的に分断された国家、Zimmerさんは壁が出来る前のドイツも当然ご存知だった筈です。
理不尽な壁、国境。そこをオケを定年退職してから合法的に通過して西を散歩し、東当局の目を欺いて西で弓を売却していたなんて、お金を得る為だけでなく痛快な話です。そして、僕らも良い弓が手に入り恩恵を受けました。
東に一日ヴィザで散歩に行った時、骨董カメラにも興味があったので探しました。だってバルナックライカなどは戦前の製品ですからあってもおかしくない。訊いて廻ると、良いものはとっくに西のマルクと換金してるから市場にはほとんど無いよ、とのことでした。あの頃に弦楽器屋はなかったけれど、オケを尋ねて個人的に探したら、きっと弓はまだまだあったんだろうなー?
でも手に入れてもZimmerさんの様に国境を通過する度胸はありませんでしたから、無理だったか。
Zimmerさん、見かけた?と音大で訊いた時に「当分は来ないよ」
なるほど、春から秋口は厚手のコートが着られないから運べなかったんですね。
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もちろん、楽器や弓はお金に換える為のものではありません。壁崩壊して25年、きっとコントラバスの弓は東から大量にでたのだろうなー?僕もずいぶん見ましたが、でももちろん使えないのも多かった。ずっと手放さないで持っていた各奏者の極上弓が今回の様に時々出て来ますが、そういう幸運に巡り会うと幸せです。
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さて、この場所だから問題はないけれど、この弓はどうするかなー?
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音はエクセレント!姿も同じく。週末までには決めないとなりませぬ。
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by Toruberlin | 2014-02-25 23:55 | 楽器と弓の話 | Trackback | Comments(4)
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Commented by O at 2014-02-27 00:32 x
はじめまして。後期かどうかは分かりませんが、フィントアイゼン型のフロッシュで短めのRenzは持ってますよ。もう一本長くかなりしっかりした丁度この記事にある感じ?のRenzも持ってますが、そちらもフィントアイゼン型ですね。同じく沢山持っているので普段はオールドのフレッチナーとモダンの抜群に強い弓で事足りており、ほぼコレクターズアイテムみたいなもんですが…
Commented by Yusuke at 2014-02-27 00:45 x
これだけ接写してもクリアに…凄いですね、スマホのカメラしかない僕には分からない次元ですが(笑)
Renz のこの修理痕…フロッシュがオリジナルなら指の圧力で凹んだ部分を補修した…と言うには不自然ですね。アイレットがギリギリのサイズなら、毛替えの際に割れたのかも…。
写真で見る限りではしっかりと丁寧に直されてますが…この判断は難しいですね、音が良い弓なら尚更…。
今の新作弓の高値には閉口しますが、こういう歴史を刻んだ名弓となれば悩みも増えるというもの…僕にとってはある意味羨ましいです(笑)

Commented by Toruberlin at 2014-02-27 03:11
Oさん、こんばんは、はじめまして。Oさんだけでは判りませんがドイツにお住まいですか?Renzはかなり希少と思ってますので意外な書き込みでした。
フィントアイゼン型、これもフロッシュは交換できる訳で決め手にはなりませんが、ヘッドの形、シャフトの感じで同じ作者なのに全く別物の様な弓があるのがRenzなんです。二人居るか、工房として作っていたかを調べましたが、どうもそうではないらしい。作風が途中で変わったのだと思っています。
Renzはお使いになってない?もし手放すのでしたらご一報ください。長い方も短い方にも興味があります。
Takahashiberlin@aol.com
Commented by Toruberlin at 2014-02-27 03:19
Yusukeちゃん、こんばんは!スマホのカメラも最近は進化してる、いわゆるコンデジはもう存在価値が無くなってしまうね。
こういう古い味のあるレンズが好きで(次の日記でカメラに装着してる写真があります)ライカとツアイス、ドイツの両巨頭はかなり集めました。
さて弓ですが、持ち主は20年くらい前に、その前の持ち主の改造を、元に戻したそうです。シャフトの手が当たるところが削ってあるけど、これは悪くない、こうなってなくても良いけど邪魔にはならないよね。でも上部も、というか裏側の指があたるところも削ってあったそうで(まるで手形だな)それを真っすぐに戻したのだそうです。
不具合が出る様子は無く、さっき、買いました!素晴らしい弓なので。これはBusanやScarampellaで弾いてもご機嫌に深い甘い音を出してくれるんだけど、オケで5弦をならすのには最適だろーなー!と思ってます。毛替えするので日本に持って帰りますから、自慢するね!(手放しませんよ!)