ベルリンのコントラバス奏者高橋徹のBlog


by Toruberlin

プロフィールを見る
画像一覧

いらっしゃいませ! ©Toruberlin

最新の記事

人生で一番美味しい鱒を食べた..
at 2017-09-19 04:43
Havelbergへのドライヴ
at 2017-09-18 08:49
Havelberger Dom
at 2017-09-17 09:47
早起きは素晴らしい、今朝も晴天!
at 2017-09-16 07:09
金曜日、早朝は晴れ!でした。
at 2017-09-15 13:47
新しい松ヤニ Liebenz..
at 2017-09-14 23:15
秋のコンサート、ポスターデー..
at 2017-09-13 19:30
ボッリートミスト
at 2017-09-12 23:55
Giuseppe Bracc..
at 2017-09-11 04:21
美味しい餃子が食べられる店。
at 2017-09-10 18:24
初物、ポルチーニ茸とムール貝..
at 2017-09-09 23:59
表プレンツから裏プレンツのW..
at 2017-09-08 23:59
2017 秋のAMPELMA..
at 2017-09-07 15:13
初物、ポルチーニ茸
at 2017-09-07 00:08
檜枝岐蕎麦
at 2017-09-06 18:01
AMPELMANN Toru..
at 2017-09-05 08:28
9月初めの日、Mitteにて。
at 2017-09-05 04:49
Vermicelli all..
at 2017-09-04 15:08
ナポリ料理店 LimaLima
at 2017-09-04 05:43
BOAT Vol.2
at 2017-09-03 15:10

カテゴリ

美味しい楽しい話
趣味の話
音楽の話
楽器と弓の話
これはおすすめ!
街で見つけたこんなもの!
べルリンの美味い店
最近のべルリン写真
日常の出来事
昔の話
旅行
AMPELMANN
AMPELMANN Japan2010
非日常の出来事
日本で何を食おうかな?
ご馳走/料理
風景写真
これはスゴイ!
AMPELMANN Japan 2011
DSO Tour
ベルリンー津和野
Weihnachtsmarkt
Movie 映画
AMPELMANN Japan2012
AMPELMANN Japan2013
AMPELMANN Japan 2014
AMPELMANN Japan2015
AMPELMANN JAPAN 2016
AMPELMANN Japan 2017

検索

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月

最新のコメント

Yusukeちゃん、そう..
by Toruberlin at 21:39
植木さま、コメントありが..
by Toruberlin at 21:35
Mくん、ありがとう。決ま..
by Toruberlin at 21:31
いや、益々楽しみです! ..
by Yusuke at 19:08
10月20日のチケットを..
by 植木信勝 at 18:14
小林さん、早速ありがとう..
by Toruberlin at 05:45
恒例のコンサートになっ..
by 小林豊 at 15:33
Mくん、コメントありがと..
by Toruberlin at 18:04
祐介ちゃん、コメントあり..
by Toruberlin at 07:05
推測ですが、Lapis ..
by Yusuke at 19:09
Gold VとLapis..
by Toruberlin at 20:18
見た目の差…ホントに無い..
by Yusuke at 20:00
Urquell美味い、最..
by Toruberlin at 20:22
ウルケルの生があれば僕も..
by Masaya at 02:36
ポムさん、はじめまして。..
by Toruberlin at 01:12
Masayaくん、Rad..
by Toruberlin at 00:21
Wernesgruene..
by Masaya at 22:00
植木信勝さま、ありがとう..
by Toruberlin at 00:20
貴重な記録ありがとうござ..
by 植木信勝 at 21:42
魚捌くのは、包丁使えるな..
by Toruberlin at 08:17

お気に入りブログ

うちの食卓 Non so...
オリーブとブドウ畑のあいだで
フィレンツェ田舎生活便り2
フィオッキ・ブログ Fi...
ろひちかなまや
Piccoli Pass...
リヨンの散歩
ワインおたくの妻
Vom Himmel
ベルリン、いまも工事中 ...
フィレンツェ田舎のお料理教室
おウチごはん。
モンタンのブログ
カグラザカ日記
A. ドワネルを探して
お菓子と料理
ただいまお料理中
Berlin no Hi...

タグ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

料理家
海外生活

画像一覧

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

膠(ニカワ)

c0180686_10164891.jpg
弦楽器工房か?!という雰囲気ですが、80年代に引退したピラー親方のあとはベルリンの弦楽器工房とはほとんど付き合いがありません。もちろんネックが折れたフランス娘は、友人の紹介で普段はKBはやらない工房で最高の修理をしてもらいましたし、香港で穴が空いた時、またその前にDSOツアーで壊れた時もHawkes-Panormoはピラー親方の愛弟子、トルコ人のHさんに素晴らしい修理をしてもらいました。(彼も昨年、引退してしまった)
しかし毛替えはもうずっと日本ですし、それ以外の修理は(嬉しいことに割れることはない!)自分でやっています。
駒も造ってもらっても、完璧はないから、魂柱の場所と同じく自分で調整します。
c0180686_10164157.jpg
少し前から時々ビリビリ音がしていて、表板と横板の接合部が剥がれていたScarampellaと、久しぶりに弾いたら出る音くらい派手な雑音がしたHillの五弦、こちらもエンドピンに近い表板と横板の繋ぎが広範囲に剥がれてました。
c0180686_10163453.jpg
右を下にして寝かせることはまずないのだけど、どっちも左側が剥がれてるので仕方ない。
c0180686_10162817.jpg




膠は古から主に木材の接着に使われてきました。固いのを水でふやかし温めることで溶け、それを接合部に塗って冷めると固まります。60℃くらいの温度が最適、沸騰させると機能が落ちるので湯煎しながら混ぜるのです。接着剤として素晴らしいのは温めると剥がれることです。また手についても固まるし、混ぜてるナイフも器も残った膠が固まりますが、温めると溶けるのでお湯で洗えばキレイになります。
c0180686_10162054.jpg
湯煎して温かい膠、冷たい楽器に触れればすぐに固まっていくのでドライヤーで楽器の修理部分をあらかじめ温めておきます。固定まで十数秒ですが、薄い塗りで綺麗に接着してもらう為です。
c0180686_10161391.jpg
c0180686_10155524.jpg
隙間にトロトロの膠を垂らし、多すぎず少なすぎずで一度布で拭き、翌日まで固定します。固定したら時間はあるのでお湯をつけた布ではみ出てきた余分な膠を丁寧に拭き取っておきます。
c0180686_10160638.jpg
c0180686_10160009.jpg
二本とも完了!翌日の今日、しっかり着いていました。
c0180686_10153175.jpg
乾燥する冬には剥がれやすいです。僕は楽器のある部屋は外が氷点下でも暖房を点けませんが、もちろん乾燥を防ぐためです。ダンピットという加湿器具がありますが、乾燥していたら使うのは当たり前!多くの弦楽器奏者が使ってなく、また無しでも剥がれないと自慢げにしてるのには驚きます。急な乾燥が割れや剥がれの原因ですから湿度が低い時期にはダンピットが頼みの綱です。

膠は書いたようにもともとある接着剤ですが、なぜ弦楽器にずっと使われてるのか?それはしっかり接着するけれど適度に剥がれるからです。
接合部が剥がれることで楽器本体が割れるのを防いでくれる。そして重要なのが、変に加わって蓄積した圧力から楽器が解放されるためでもあります。
だから、割れた時は大問題ですが、剥がれても騒ぐ必要はありません。膠で接合し、雑音が出なくなれば良いのです。
この蓄積した圧力というのは厄介で、オールドヴァイオリンで表板が派手に割れてる楽器がありますが、日本では特にそれだけでものすごく楽器の価値が下がります。しかし派手に割れてるなー?というヴァイオリンの中には、製作者が、または後の職人がわざと割って(多分、調整を工夫しても?だった時と思いますが)悪い圧を無くし楽器を鳴るようにする、そういう技法が実際に存在する(した)のだそうです。それだけ歓迎できない圧は、厄介なのです。

話は戻りますが、膠のおかげで楽器にかかった圧、または急激な温度や湿度変化でかかった圧を、楽器本体が割れる前に接合部が剥がれるように機能してくれる。これはきっと膠の種類と質と濃さにも関係あり、それをマイスターは極めているのでしょうが、やり方によってはかなりの接着力を持つことも、使ってみればわかります。
c0180686_10152516.jpg
日曜の夕方から夜は、楽器の修理と手入れで過ごしました。
そして雑音が出るくらい隙間が空いていた楽器は修理後には素晴らしく鳴ってくれてます。
もともと職人の家系だからか、こういう作業は楽しく好きです。
月曜の今日は、せっかく楽器が弾けるのにいろいろあってあまり弾けなかった。
明日は、半日は弾けるはずだから楽しみ!
GGのガット弦も程なく新しいソロ弦が完成するそうで、これもまた楽しみです。
c0180686_10145741.jpg





by Toruberlin | 2016-02-01 23:13 | 楽器と弓の話 | Trackback | Comments(6)
トラックバックURL : http://toruberlin.exblog.jp/tb/25252932
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by Masaya at 2016-02-02 18:57 x
オーケストラの演奏を聴いていていつも思うのは楽器の構造、仕組みってすごいなというところです。僕はやはりものづくりの側の人間ですので、そちらのほうが気になっていたりします。あと、演奏者の姿勢、手の動き、角度など。弦楽器の方々ですが、同じ譜面を弾いているはずですが、微妙の違うのが楽器がもちろん個々に違うのと演者が違うのでその癖なのか。おもしろいです。
Commented by Toruberlin at 2016-02-03 05:35
楽器、弦楽器というのも500余年の歴史があるが、確立されるまではいろんな形があり、面白い。
KBはある意味、ヴァイオリンと違い、未だに形が決まってないとも言える。
まあ動き方は、これは個人差があるね。で、僕は、その動き方で演奏が決まるとさえも思ってます。
そう動けば良い演奏ができる、じゃなく、良い演奏者は弾き姿が美しい!これもまた真実!
Commented by H.S. at 2016-02-04 01:03 x
ご自分で修理なさるんですか?スゴイですね。
Commented by Toruberlin at 2016-02-04 01:11
Hちゃん、こんにちは。
そう、愛する楽器。可能なことは自分でやりたい。
特に音に関する調整は、楽器屋さんには任せてはおけませぬ。
もちろんそれは、先生は友人の楽器屋さんからの知識と経験があってのことだけれどね。
でも大抵のKBは、どうしたらどうできるかは、解るようになりました。
Commented by Masaya at 2016-02-06 07:02 x
ドレスデンフィルのコントラバスの方々は、足の長い椅子に座って足を小さい踏み台?みたいなのに乗せてコントラバスをこの前のロジェストベンスキー三の公園では弾いていました。いろんなスタイルがあるのか、オケのときはそれが普通なのか、はじめてオケを拝聴したので他はToruさんのコントラバスの演奏ものしか過去のサンプルはないので比べられないですが、DSOでも長い足の椅子に座ってというように演奏されますか?
Commented by Toruberlin at 2016-02-06 09:24
Masayaくん、こんばんは。
僕は一人の時は好んで立って弾くからね。あーでもポツダムの室内オケでもそういう椅子は一応置いてあるよ。
演奏スタイルには立奏と座奏があるのだけど、オケは普通は世界中、そういうバス椅子に座ります。
DSOとか他のブログにある写真、見るとわかると思うよ。
で、ここでも面白いのは、立って弾く時と座ってと全く構えが変わる人もいれば僕の恩師みたいに(僕もそうだけど)バス椅子に座っていても立って弾いてるのと同じような構えがある。そう、僕は深くは腰掛けない、基本的に。