ベルリンのコントラバス奏者高橋徹のBlog


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Hawkes-Panormo 1898

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Vincenzo Panormo (30. November 1734 in Monreale; † 1813 in London) その名の通りイタリア人ですが,世界の中心であったロンドンにたくさんの芸術家が集まっていたのと同じ理由で彼も名工としてロンドンで生涯を終えました。
それから70-80年あとにマダム・ホークスが彼の楽器をコピーして量産し販売しました。今でも時々(それでも多くないですが)目にするホークスのコントラバス(ほとんどが4弦ですが)イギリス製のコントラバスにも良い楽器が多いですが,この美しい形をコピーして主にイギリスとフランスで量産したそうです。
僕の楽器はめずらしくベルギーの工房製で、これは弦楽器に造詣が深いBPが調べて教えてくれました。
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この楽器はヨーロッパ室内オーケストラ(COE)が持っていました。彼らがベルリンフィルの室内楽ホールを本拠しにしていた90年代始め頃はよくベルリンに来ていて,三人のKB奏者は偶然にもほぼ同い年。拙宅にもよく食事に招き、また演奏も共にしました。あの頃はWitt先生から譲っていただいたD.Techerの4弦と(17世紀の楽器)St.Hedwigsの古楽アンサンブルにも入っていたので,ノイツェレ修道院で70年代に屋根裏から発見されたという,虫食いだらけの特大4弦(裏板がなかったそうで新品ですが,あとはほぼオリジナル,良い楽器でした)もちろん裸ガットが張られた楽器を貸してもらい拙宅にありました。
そのCOEがイタリアツアー中にオールドイタリアンの出物を見つけ、熟考の末その購入のためにこの楽器を手放すこととなり最初に僕に話してくれたのですが,リハ会場のフィルハーモニー室内楽ホールで見せてもらい,すぐに購入を決めました。
三人に、でもちょっと待って!と楽器をソフトケースに入れて外へ。当時シルバーのBMW316に乗ってましたがMINI Cooper(今のアンペルマンミニです)を買ったばかりで、それに入らないと仕方ない。BMWは8年くらい乗って,そろそろ廃車方向で,もう一台買うのはもちろん論外でしたので。
両方のフロントシートを倒し,頭を前にして楽器を入れて(この楽器,見てわかるように上部の幅が広い)ドアを慎重に閉めたら(ほんの少しだけの余裕ではありましたが)閉まった!で、契約成立でした。
そのイタリアン,五弦に改造したけれど,結局はあまり良くならなかったそうで「だから反対だった、手放さなければよかったのに!」なんて声も聞きましたが,僕にとっては幸運でした!
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価格もかなりフレンドリーでした。何故かというと表板に第二次世界大戦時に受けたダメージ、f字孔の半分から下の広範囲が,継いであるのです。それでか、かなり黒く塗ってありましたが,ベルリンフィルのKBたちも、ドイツの一時の流行?で黒っぽいニスが上から塗ってあったので,違和感はありませんでした。そしてなにより,良く鳴った!Witt先生がベルリンフィルを退団なさる少し前で、五弦(Hammig)をベルリンフィルに渡すか?というときに弟子の僕に先に訊いてくださったんですが、価格的に難しく、そしてKB一人で弾くにはドイツの特大五弦は適してないので(ベルリンフィルで弾くには最高でした、先生が降り番の日には使わせてもらってました)この楽器を手に入れられたことは幸運でした。この頃はベルリン室内歌劇場とかKammerphilharmonieでKB一本で弾くことが多かったし、五弦楽器は絶対に必要!とずっと探してました。
Witt先生がすぐに見に来てくれましたが、やはり◎とのご判断でした。
ホークスは日本のオケにも何本かありますが,失礼ながらあまり良くない。ハンブルク交響楽団,僕の兄が昔いたオケですが,昨年他界した元首席のハイナーの後任Gがホークスパノルモを購入し,僕は当時は頻繁にゲスト出演していたので見せてもらったんですが,すべてオリジナルで状態は◎でしたが,僕のとは段違いに鳴らない。
昔の手法で,ヴァイオリンを数年後にわざわざハンマーの一撃で表板を壊し,変な圧力を抜いて,また修理して良くするというのが本当にあったそうですが、そういう効果が働いたのかもしれません。もし五弦を一本しか持ってなくても,これ一本で支障は全くないくらい良い楽器です。
先生に昨年の誕生日に贈った写真集のデータを探したら、この楽器を見に来てくださったその日の写真がありました。まだベルリンフィル首席奏者だった頃です。
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表板の修理箇所は,のちにHammet(少し前に引退してしまった,ピラー大親方の弟子)に安い軽自動車が買えるくらいかかりましたが大修理してもらい,とっても良くなりました!

この五弦、スチール弦が張ってあります。それで十分良いからなんですが(テールガットはGG製です)もう長い間、10数年ずっとDSOに置いてあります。
先日久しぶりに家に持ち帰りました。駒が反ってしまっていたのと、夏の長期休暇に入ったしたまには磨いて家に置いておくためです。また先日の船旅もこの楽器を持って行きましたが、久しぶりに室内オケをじっくりこの楽器で弾けて良かった!
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駒が反った場合,この駒はフランスの最高級品ですが,とっても気に入ってるのでまずは修理をトライします。
かなり熱い湯に漬けます、10分くらいかなー?いや、二回やりました,同じ工程を。
それを表面の水気を拭いてからすぐにしっかりとプレスします。これは長い方が良い,最低1日か?
これでまず,元どおりになります。
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この駒、前々回,いやその前の日本ツアーで,たぶん香港のステージで誰かが硬いものをぶつけて(たぶんピアノ椅子)横板に穴が空きました。それの修理をHammetにやってもらいましたが,本人も嬉しくて満面の笑みを終始浮かべてたくらい,どう見ても穴があったのは解らないくらい美しく修理してくれました。その時にこの駒も作ってもらいました。腰が痛いからKBの大修理は無理と言ってましたが(その少し後にフランス娘の竿が折れた時,修理をその理由で断られました)程なく急に引退してしまい,そう滅多に楽器屋さんのお世話にはならないのですが(たいていは自分でやってしまいます)やはり名工がいなくなるのは寂しいです。やはりHamettを頼りにしていたDSO OBのクリスチャン情報で、ベルリン楽器博物館の楽器を修理してる工房がものすごく良いようで(いや、良い人は他にも居るでしょうがKBはやらないorできない)彼の恩師Z教授の最後の楽器(日本には元Z教授所有の楽器は多くありますが)アマティと言われてたオールドイタリアンをバラバラにして組み上げてもらい(写真は送ってきてくれてすでに見てますが)出来上がってもう数ヶ月経ったはず。見せてもらうのが楽しみですが、彼は仕事に大満足してました。
その楽器、Z教授のお邸にレッスンの付き添いで行って知っていますが、美しい楽器です。クリスチャン曰く「これじゃ、鳴るはずがない」という要素が満載で、Z教授は50年くらいは持ってらしたのか?その間、特に何もしてないらしい。バスバーのサイズなどもめちゃくちゃだったそうで、どんな音が出るようになってるか?拝見するのが楽しみです。
Witt先生の最後の4弦、近日会いに行かなきゃなー!

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偶然にも五弦を5本、四弦を4本持っていますが、どれも使ってるし,その用途も違う。
DSOで弾くには,やはりこの楽器Hawkes-Panormoがベストです。
今回の船での演奏でも,弦も新しくしたせいかファインなこともできてご機嫌でした。
他のイタリアン五弦二本もフランス娘もイギリスのHILLも、それぞれ良い!
そう、幸せ者です。
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by Toruberlin | 2016-07-29 23:50 | 楽器と弓の話 | Trackback | Comments(0)
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