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2015年 08月 09日 ( 1 )

Tränenpalast 涙の宮殿

c0180686_17484537.jpg
フィリードリヒ通り駅前のガラス張りのTränenpalast、壁が構築された翌年の1962年に建てられました。壁が崩壊してこの秋で26年、統一後、イベント会場として貸し出されプリンスなどのコンサート、クラブ、パーティー、オークションなどに使われたこの「涙の宮殿が」本来の国境検問所として再現されてるのは知っていました。2回傍を通ったので寄ったのが、月曜の休館日と閉館後で中には入れず、先日来伯したR君たちと散歩の途中で、やっと中に入れました。
上の写真、今でも空港のパスポートコントロールに「EU市民」「それ以外の国」などど記されてますが、書いてあるのは上から「出国、以下の市民、、」「ドイツ連邦共和国(西ドイツ)」「西ベルリン」「外国人」つまり東独国民以外、という意味です。
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名前の由来は、東独に入ることができた西の市民である家族や友人と、この国境で別れる場所だったからです。
僕も80年に西ベルリンに留学して9年間、壁のあった時代を経験していますから、この検問所を何度も通りました。
当時のベルリン、東西合わせてSバーン(地上を走る、JRのような電車)は東の運営で、西側も走ってました。地下鉄は西ベルリン内は全て西の運営で、東ベルリンの下を走るU6とU8は、これも西の運営でした。U8は通過するだけ、アレキサンダー広場駅もどこにも止まらず、ホームは閉鎖されていました。
U6はこのフリードリヒ通り駅を通ります。今ではKonzerthausやラファイエット最寄りのFranzösiche通り駅とか、周りも賑わっていますが、フリードリヒ通り駅以外の東ベルリン内のU6駅は道からの入り口は閉鎖され、ホームも立ち入り禁止になってました。その地下鉄に乗ると、薄暗いホームを通ります。ホームに一人、また一人と国境警備兵が立ってる姿を覚えています。こちらからは暗くて見えにくいけれど、ホームからは明るい車内はよく見えたことでしょう。
話が脱線しますが、87年にKONZERTHAUSが再建されオープンした時、マエストロA.ドラティとバルトークの「青髭公の城」で東独ツアーがありました。杮落としのシリーズでしたが、そのツアーでマグデブルクへ。医学生のコントラバス奏者と知り合い、彼の家に遊びに行ったことがあります。今思うと、秘密警察にきっとマークされてたんだろうな。何人かの友人が来ていていろんな話をしたと思いますが、その時に兵役の話になって(全員、兵役義務があります)一人は国境警備隊に志願していたと話しました。「え、なんで?」と問えば、ソ連の手下で人殺しすることになるかもしれない軍より、射撃の腕はかなり良かったので志願したんだそうです。でも、もしもの時は逃げようとする人を撃たなきゃならないでしょ?と言うと、射撃の腕は良かったから、疑われずに少し外して撃ちまくって、逃がすことができるから!と言ってました。そういう機会はなかったそうですが、それで国境警備隊に志願した、そういう兵士もきっと多かったんだろうな。
日本の戦時中、また今の紛争地区、そして冷戦時代。「おかしい」と思った「個人」はきっと多く、そしてでも国家の一員としてできることを全うしたのでしょう。その場、その時で自分に問いかけ最善を尽くすこと、大事ですね。
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中に入ると、周りに展示がある以外は、中央の検問施設は、当時のままに再現されていました。
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動画を見つけました、これは英語も表記され、旧東独国民のインタビューと中の様子がよく分かる映像です。


こちらは展示開始前日のニュース。ドイツ語だけですが、政治犯として亡命し、3年後に東独に残した家族をここで迎えた(当時、申請すれば、可能でした。西ドイツは予算を組んで、東独市民を代価を払い西に招く活動をしていました)




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by Toruberlin | 2015-08-09 09:03 | 昔の話 | Trackback | Comments(0)