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PaulusとMesse in C (Bruckner)

PaulusとMesse in C (Bruckner)_c0180686_21495141.jpg

昨日は夕方はNKOP(新ポツダム管弦楽団)のリハ、指揮者はサンスーシ宮殿内のFriedenskircheの音楽監督を壁崩壊のずっと前から担っているM.Jakob氏。90年代はじめにこの教会で弾いた時に知り合い,それからクリスマスオラトリオ、マタイ、ヨハネをはじめとする宗教曲を彼の指揮で演奏してきました。僕のことを大層気に入ってくださり長いお付き合いなのですが、昨年夏にサンスーシ宮殿で行われた「ヴェネチアの夜」で室内楽をピリオド楽器(古楽)アンサンブルでご一緒した時により親しくなりました。僕も彼の合唱曲へのアプローチが好きで、できるだけ彼のコンサートには出るようにしています。
その作品が書かれた時代にされていたであろう奏法を研究,再現することも意味がありますが音楽は生きているもの、ガット弦を張ってヴィブラートなしで訳の解らない音程で弾くのは願い下げです。
もちろん,ロマンティックなバロックも同じように嫌いなのですが。(ヴィブラートの有る無しでなく,ヴィブラートが邪魔してることが如何に多いことか,綺麗な細かいそれはバロックでも使えるしロマンティックでも根本はそんなに変わらない。こねくり回しのその動きが本当に反映したら音程の幅が変わりすぎる様なヴィブラートが如何に多いことか!、音楽は右手がメインなのです)
CammermusikPotsdamという古楽アンサンブルに所属して415Hzとかの昔の音程での演奏もしています。昨年のクリスマスオラトリオは素晴らしかったですが、それも一緒に弾く仲間(団体)次第、ピリオド楽器界も変わりつつある様ですが,どこで弾いても楽しめる訳ではありません(僕が邪魔してるか?)ので、現在はCammermusikPotsdamで唯一弾いています。
話が逸れましたが、作品が作られた時代の歴史的奏法の知識を踏まえて現代の音程で各作曲家の音楽に向き合うのが(現代楽器で演奏するには)正しいと思っていますが、ソロや室内楽ではそれが行えても編成が大きいとなかなかそうはいかない。そこに交通整理としての役目以外に,もっと大事な指揮者の役目があるんです、どう音楽をするかという。(もちろんこれはすべての時代の作品に言えます、素晴らしい指揮者となら至福の時を過ごせるし、そうじゃないと苦痛と我慢の時間になります、それだけ指揮者は重要で特別ということですね)
教会の音楽監督は,その教会の大小はあれ、信者さんの集まりの合唱団を指導する訳ですが、プロの合唱団以外にドイツにはたくさんの素晴らしい教会合唱団があります。べルリンにも多くHedwig教会、NKOPの本拠地のErlöserkirche、S.Meineckeの合唱団、そしてM.JakobのFreidenskirche etc.僕はすべての教会合唱団を知ってる訳ではありませんがべルリン周辺はかなり知ってます。前ヘドヴィヒ監督のWitt氏、前述のNKOPのUd Joffe、S.Meinecke、そしてこのM.Jacob氏は宗教(合唱)曲を演奏するにあたり最高の指揮者たちです。
さて,久しぶりにM.Jacob氏との音楽,どの楽器で弾こうかと迷ってましたがBurugereを持って行きました。1897年にParisで作られたC.Burugere、僕がフランス娘と呼んでる楽器です。
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久々に購入したスチール弦トーマスティックのベルカントを張り(5本買ったのですがとりあえず上の3本だけ替えて、バランスよいのでそのままにしてます)魂柱の調整をしてからオケで弾いてないので試したかったのでフランス娘にしました。弦というのは面白い、この楽器には裸ガットはとても合うのですが巻きガットはそうでもない。ベルカントと相性があったのには驚きました。テールビースコードも6mmガットを試しましたがその時は特に変化がなく金属ワイヤーに戻しました。楽器に依って違うから面白いものです。
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楽器といえば「楽器を比べてはいけない」と言われたことがあります。楽器屋さんで購入する為に選んでいる訳ではないので、BusanやScarampellaたちを互いに比べてはいけないと。これは調整もそうですが弾く時にもやってしまうことなんですが、比べるのじゃなくてそれぞれの楽器を理解して,その楽器の個性を弾きだすのが肝心ということ、調整も演奏でも。そう考えるとテールピースコードも弦もオールマイティーはなくて当然で(良いモノの傾向はあるけれど)その楽器がどういう状態で何が合ってないかは,じっくり弾いてその楽器を理解することで解決出来ます。これは,相当な経験を持った楽器職人でもできないことだと、弾く本人でなければ解らないことだと思います。もちろん,問題を自分で解決出来ない時に職人さんの手助けは必要です。
Burugere、昨日はサンスーシ宮殿の敷地内にある古い建物で,今は幼稚園の一部になってるホール(築200年くらいの舞踏会用のホール?)でのリハでしたが、良い音で鳴ってくれてとても満足でした。
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そしてべルリンに戻り次のリハはBrucknerのMesse in C。合唱と弦楽5重奏、ホルン2本とオルガンの為の曲。1841年にWindhaagで作曲されたそうです。リハは既に始っていてドアを開けると目の前にずらっと合唱団,チェロがこっちを見て微笑みながら手を振ってる。昨年のクリスマスオラトリオで2番チェロを弾いてた韓国人の美人チェリストでした。その時は古楽器だったので(そしてなかなか上手かったので)専門かと思ったら僕と同じく両刀使いだそうです,彼女は古楽器の比率が高いですが。
面白い曲でした。原曲はオルガンと2本のホルン,オルガン+合唱だけでも演奏出来るし弦楽5重奏を加えたバージョンもあるということでした。こういう小編成でブルックナーを弾いたのは初めてで,メンバーも良く日曜は楽しめそうです。
12,3分の曲なので,他にコンサートでは何を弾くのか?と尋ねると何とブルックナーの交響曲。この合唱団は前述したStefan Meineckeの団体,彼とは20数年の付き合いで,その頃僕が礼拝で弾いていた教会の信者で13,4歳、オーボエを弾いてました。昨日のヴァイオリントップは彼の奥さん,その教会の牧師さんの娘でやはりその頃から教会のミサに僕らに混ざって弾いてました。今はふたりともメインは教育、しかし彼女とは数年前にストラヴィンスキーの兵士の物語を一緒に弾きましたが、小さい頃からベルリンフィルの奏者に師事しべルリンの音大で勉強、教えるのがメインとは勿体ないくらいに御機嫌なヴァイオリンを弾きます。
合唱団の他にシュテファンはオケももっています。いわゆるアマオケ、べルリンには大変稀少なアマチュアオケです。ブルックナーのシンフォニーはそのオケでやるそうで、僕は日曜の本番前のリハに参加するのみです。このオケ、お金貰ってないし入場料摂らないからアマチュアオケなのですが、メインは音楽学校の先生たち,つまり音大卒,昔一緒にユンゲドイチェフィルで弾いてた仲間も居ます、+優秀な生徒。それにシュテファンたちの人脈でオケのOBが加わるんですが,前回は弦にベルリンフィル4人+DSOのOBもふたりいました。今回も前回同様チェロは8人、KBは2人だそうです。チェロがなかなか上手いオケなので楽しみです。ベルリンフィルOBのチェロのヴェドウさん、弾いてるのかなー?楽しみで混ざって弾いてらっしゃるのですが、その音はビシッと聴こえてきました。
曲は交響曲00番。0番から9番まですべて弾いたことあるんですが00番があるとは知りませんでした。アシュケナージがDSOと録音してますが僕は載ってなかったんだなー,記憶にありません。
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今夜の練習からPaulsは本番会場のFriedenskircheです。美しさもそうですがべルリン周辺で一番音響の良い教会,今日もフランス娘を持って行きますが、Burugereがどんな音を出してくれるか楽しみです。
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by toruberlin | 2009-11-11 11:11 | 音楽の話 | Trackback | Comments(0)
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