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オルフェウスアンサンブル・ベルリン


今日は10時からGP、1815からAP(本番前の短い直前練習、これ、結構大事です)20時からコンサートでした、場所はフィルハーモニーのKMS(室内楽ホール)僕の知る限り最高の小ホールです。小さいと言っても1100席+普段は使わないSonderplätzeを入れて約1400席だそうです。
オルフェウスアンサンブルは5年前に指揮者のシュテファンの提案で出来た室内オケです。彼とは30年くらい前から付き合いがあります。
Berlin-WannseeのAndreaskirche、20歳でベルリンに来て、RIASユースオケに入団して、その仲間たちの御蔭ですぐに教会の仕事(当時の西ベルリンは裕福で、毎週末の礼拝/ミサで頻繁に音楽が使われました、オルガンだけじゃなく弦楽アンサンブルや歌が加わる教会音楽、バッハのカンタータもかなりの作品と出会いました。教会の数は少し町を歩くと判りますが、多いです)を貰いましたが、当時の西ベルリンでひとつの教会で多くても月に1,2度かな(今は年に数回?)、その中でAndreas教会は頻繁に演奏があり、当時のRSO(今のDSO)メンバーも多く参加してました。ここのオルガニスト(音楽監督)はシュトルプフェン湖とニコラスキュエの教会も担当していて、3つの教会を合わせると月に2-3度、演奏させてもらってました。
この教会、アマチュアですがオケも持っていて(プロの音楽家だけでやる時とは別に)熱心に活動してました。場所柄、ベルリンフィルやドイチェオーパーの団員も多く住んでいて、その家族(奥さんたちは音大出身も多かった)が多く参加してました。アマチュアだけど、レベルはプロ並みの室内オケ、ここでオーボエを吹いていたのがシュテファンでした。彼が13歳の頃かなー?RSOのソロオーボエのG.Zorn氏の弟子でベルリン芸大にも入りましたが指揮に転向、ベルリンでも屈指の合唱指揮者として合唱団を率いています。
同じ80年代のベルリンを過ごした、カラヤンのベルリンフィルが存在していた時期に音楽に触れて育った彼とは共感するところが多く、アンサンブル立ち上げで声を掛けてくれた時にも、即答しました。
コンチェルトハウス、ドイチェオーパー、DSOから数名+フリー奏者とシュテファンが代表を務めている音楽学校の教師たち+音大生で構成されています。

このところ良い天気のベルリン、車からフィルハーモニーへ行く途中のショットはY嬢の撮影です。このオルフェウスと来週は新ポツダム管弦楽団に彼女を連れて行きます。この先、メインの室内楽以外に彼女がどんな活動をしていくのは未知で可能性も多く、きっとドイツのトップオケで弾く機会もあるでしょうが、どちらも素晴らしい合唱と一緒に演奏する機会が多い小編成のオケ、楽しいし得ることも多い筈です。


SKB(カンマフィルハーモニー・ゾリステン)が活動していた頃は頻繁に弾いていたこの舞台、同じくこのホールが演奏場所のベルリンバロックオケもフェスティヴァルオケも辞めてしまったので久々でしたが,やはり素晴らしいホールです。

Y嬢は居なかったのですが、休憩時に一人で4月に東京で弾くヴィヴァルディを弾いてみました。このホール、隅まで音が飛ぶのが判り、心地良い。前から思ってますが、響きには充分な空間が必要です。ある程度の大きさが無いと楽器の持ってる音を活かせない!これはヴァイオリニストのBPの持論ですが、本当にそうだと思います。もちろん小さい部屋での弾き方もありますが、本当に「弾く」にはラウムが必要です。
Despineの5弦を手にいれてすぐにフィルハーモニー大ホールで「ヨハネ」を1本で弾いた時を思いだしました。すぐに気に入った5弦でしたが(しかも1831年作なのに無傷!)家やリハ場所での響きとは段違いの「鳴り」を大ホールの舞台で感じました。
今回は5弦のCavalliでしたが、GGの弦がこの楽器にはバッチリと合ってくれて(いまデュエットで弾いてるBusan、そして前述のDespineにはどうも合わない、ScarampellaにもCavalli同様、ご機嫌!なのですが、、、これも不思議ですが、工夫出来るかも?とトライしています)弓の速さや弾く場所で色が変わり、また何か所かかなり鳴らしても、音が潰れること無く着いて来てくれました。

GPでは客席は空、このホール、面白いのは特に舞台に近い席(ブロックAは特に)は空だと低音は貧弱なんです。これは3年間のカンマーフィルハーモニーゾリステンの数々の本番で確認済でしたが(舞台ではちゃんと聴こえるけれど)コンサートは満員、その響きの違いは大きく、楽しい本番でした。


上から見るとフィルハーモニーのシンボルの5角形の舞台で弦楽四重奏が向き合って演奏することも考えて客席は舞台を囲んでおり、舞台正面が席の大部分を占める通常のホールとは全く別の感覚を弾きながら味わえます。
13時に帰宅、そして本番前のリハは黒服で、でした。写真撮影も兼ねていた為です。

ヴィオラのあーちゃん、ヴァイオリンのY嬢。

Y嬢はフィルハーモニーデビューでした!大晦日にポツダムで第九を一緒に弾いたのがドイツでの最初の本番だったからベルリンコンサートデビューか?!3年前の芸大を除けば。
日本から戻ったら室内楽のコンサートはたくさん行う予定です。

本番直前にステージを眺めるY嬢、室内楽やソロの本番経験が多い彼女、緊張はしてないでしょうが高揚していました。これ、演奏家にとってはとっても大事なことです。
「クールに燃える!」
やりたいことをやりたい様に表現する、楽しむのだけど、常時自分をコントロールし、音楽やステージに気を配る。バランスが肝要ですが、高揚感が無いと、音楽は面白くならないものです。

直前リハの最後にシュテファンのひと言。このアンサンブル、リハは3時間が3回+GPです。交響曲の39番とレクイエムですから、かなり少ないリハ時間。指揮者がちゃんとリハしないと不可能な時間割です。このオケの(シュテファンの)良いところは、必ず本番がずば抜けて良い事です。
今回も、満員御礼で響きが素晴らしかったこともありますし、いろんな相乗効果がありましたが、その状態に持っていくのもマエストロの役目、素晴らしいコンサートでした。

家内は翌日がピアノトリオの本番、他に渡す人も無かったので本番写真はありませぬ。写真はバックステージにて。
コンサートにはいろんな要素があります、必要です。
奏者の準備があり、本番でそれをパフォーマンスする為に最大限の気を配り、そして(相乗効果の為にも)たくさんのお客さんに来ていただきお楽しみただく。
コンサートに来ていただく為に時間調整をしてもらい、約2時間を一緒に過ごす。そのステージを奏者たちが楽しみ、客席にも共感してもらい、笑顔で帰途についてもらう。
コンサートとはそういうモノだと考えます。音楽をどう表現するか?その為にリハをどうするか、いやそれ以前の選曲などなどはすべて舞台裏のこと、レストランで言えば厨房内のことです。
コンサートは2時間くらい、それをお楽しみいただければ嬉しく充分ですが、このブログでその準備のことなどに触れて、より楽しんでいただこうと思い、書いております。
アンペルマン室内楽、AMPELMANN Duett Berlinコンサート
時間を作っていただき、聴きに来ていただければ幸いです!
by Toruberlin
| 2013-03-16 23:59
| 音楽の話
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