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ベルリンのコントラバス奏者高橋徹のBlog


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Marien教会にて (12/25)

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13世紀に建てられたベルリンでも最も古い教会のひとつ、ベルリンの中心部にあるマリエン教会。12/25は一昨年の夏にMS3の処女航海で一緒だったメンバーKammerphilharmonie Berlin-Brandenburgでコンサートでした。
この教会、初めて弾いたのは壁崩壊後でした。そう、街の真ん中なので旧東ベルリンにあります。
数年前に新説が出るまでは、鴎外の舞姫の舞台はこのマリエン教会となってました。初めてこの教会を訪れた時に、そう思った印象は今も変わらず、そして小説の舞台になったとされる教会は現存しないので、新しい感覚は持てません。鴎外の生活圏にあるこの教会、当時ももちろん存在したわけで、この教会に入ったことが無いとも言えませんね。
この教会、入口脇に考古学の遺跡保存みたいになってる部分がありますが、教会内も25年前とはかなり変わり明るくなっています。壁を塗り替えたからでしょうが、それだけじゃなく当時はもっと重い雰囲気を感じました。
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本番一時間前に集合して、軽くリハ。
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チェロは二人の女性、ピリオド楽器アンサンブル系です。この後ろ姿の彼女、会ったことがある。でも彼女は古楽しかやらない、しかも今はベルリンには住んでないそうだけど、僕より25-30歳年下だから、一緒に弾いたことがあるとしたら、そんな前のわけも無い。そして顔だけで一緒に弾いた覚えもありませんでした。
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一回目のコンサート、始まる直前。席数1000は遥かに超えますが7-8割は埋まってました。
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チェロのMちゃんがこの朝に電話くれて、北のほうに仕事で行っていて帰る途中にベルリンに一泊寄ります!とのことで二回の本番の間に2時間以上時間あるからクリスマスマーケットも教会の横でやってるし来てもらいました。ヴァイオリンのA嬢も一緒に三人でグリューワイン。
Mちゃんはチェロのグスティに紹介されたチェリスト。秋には世界文化賞のベルリン受賞者発表記者会見あとの晩餐会前にロッシーニのデュエットを二人で演奏しました。A嬢は彼女と藝大で同級生でベルリンの北の町のオケで弾いてます。
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二杯目を呑んでたら、急にトナカイとソリが空中を飛んでました。
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ちゃんとサンタが乗っていて、動くし話す。なかなか凝った演出でした。二人も大喜び!
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さて二回目の公演は時計職人のM君が聴きに来てくれました。写真は全て彼が僕のNEXで。
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バロック音楽、この場合はモダン楽器ですが(半分くらいは古楽もやってるけど)スタンダードな曲。そしてじっくりリハしても細かいことをやり出したらキリがなく、しかし二言三言、必要なことを打ち合わせ一度通して、あとはこの日に教会でバランスを調べて、リハ時間は全部で3時間くらいか?もちろん僕がもし音楽監督で本番やるなら、あと2回は機会を持って試みるけれど、やっつけ仕事のレベルじゃなく、これでも演奏はできる。多くリハして、それが演奏者の技量を補うためのモノだと結局はリハがないほうが良かったりもするわけで、スタンダード(知ってる曲)で個々が弾けていれば、これも可能です。
普通は指揮者がその役だけど、だから音楽監督というのはそれだけ重責、自由に何かをする、その目の前にある時間を使う権利を有するモノではないというのが(結果はそうなってるけど)真実だし、そうあって欲しいけれど、そうじゃないことが実に多い。プロは譜面を弾けるのは当たり前、もし合わない時とか微調整に時間をつかうことはあっても、本来のリハは音楽のためにあるはずで、そうじゃなければ、あまり要らない。
そして周りはどうであれ、自分のために弾けること、自分のために周りに音楽を提案することが、大事ですね。
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チェンバロコンチェルトのソリストはハノーファー音大の教授でした。上手くいって嬉しそうだった。
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二回目が始める前、楽屋で話していて、チェロの彼女とどこで会ったかがわかりました。
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何時からベルリンに?とか日本の話とかを何人かでしていて、壁崩壊してから国立歌劇場裏のSt.Hedwigsで何時も弾くようになり、当時の音楽監督M.Witt氏のおかげで古楽と知り合い、かなり長い間シュターツカペレのメンバーと弾いていた云々話してたら「あー、やっとわかった!」と彼女。一緒にアンサンブルとかオケで弾いた覚えはないし、アカムス(ベルリン古楽アカデミー)でもお互い演奏経験があるけれど時代が違うし、で終わってましたが、なんと彼女、翌日に弾くSt.Hedwigsの子供合唱団に居たのでした。小さい時から16-7までは歌っていたそうで、それで彼女は僕のKBを弾く姿は印象に残ってて、僕には彼女の顔しか記憶になかったのです。
今は中学生と小学生の若いお母さんだそうです。一緒に弾く機会がまたそう遠くなくあるでしょう、きっと。
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by Toruberlin | 2016-01-25 23:59 | 音楽の話 | Comments(2)
Commented by Masaya at 2016-02-01 06:20 x
周りはどうであれ、自分のために弾けること、自分のために周りに音楽を提案することが、大事ですね。

というお言葉は音楽に限らずいろんなお仕事に共通することかもしれませんね。でもプロで譜面を弾ける、演奏できるというスキルを持った上でということでは、僕の仕事なら基本設計、機構は身体に染み付いている、手先はよほど不器用じゃないぐらい修練しているとかがあってでしょうかね。
いろいろと自分の仕事に照らし合わせても考えさせられますね、いい演奏の裏にはそのようなお考えもあると。勉強になります。

写真使えるのがあったみたいでよかったです。
Commented by Toruberlin at 2016-02-02 08:50
うん、写真はたくさんあったよ、ありがとう。

残念ながら、やっつけ仕事も多くあってね。
好きな音楽で生活できてることを意識しないと、なかなか難しい。
しかし好きな音楽だからこそ、生業は別に持って、音楽くらいは自分の思い通りにやりたい!
そのバランスが摂れればよいし、そうじゃないと高い意識では続けられないのだと思う。