ベルリンのコントラバス奏者高橋徹のBlog


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アール・デコのテーブル

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アール・デコ、20世紀初頭のスタイルでパリが有名ですがドイツも含めたヨーロッパ全土に影響は広がり、また名残があります。
1980年からWitt先生に弟子入りしコントラバスの教えを戴いたのですが、同時にヨーロッパの音楽とは切り離せない宗教、美術、歴史etc.の薫陶も受けました。いまの住処に引っ越したのが97年初め(もう22年か?!)でしたが、その時に思い切ってほぼ全ての家具を学生に渡したり処分して、新居は寝室はIKEAにもお世話になり2mの大クローゼット(100年前のもの)2つも寝室に置き、他の部屋の家具は新たに揃えました。もちろん現在持ってる半分くらいを一度に揃え、あとは順に手に入れましたが様式はヴィーダーマイヤーとアール・デコに統一しました。引越し時にはWitt先生に絨毯屋にお付き合い戴いて、音響の為にも大きい絨毯を5-6枚揃えました。カーテンは母が縫ってくれました。家具調度選びに先生の教えが大きく影響したのは間違いありませんが、統一後に西ベルリンの周りを隈なくドライヴするのが楽しみでしたが、その際に知り合ったマリオ、骨董屋に座っていて話が弾んだ彼は骨董家具修復職人で、彼との信頼関係から引っ越したらずらっと揃える!と結婚の機会に思い切りました。

ベルリンに来た1980年から97年までは今と同じ建物の中庭に面した地上階に住んでいました。60平米のアパート、壁崩壊前に隣のアパートが空いた機会に、オリジナルは一軒だったのを戦後2つに分けられたと管理人さんから聞いて義父Wに相談し(一昨年他界した義父は警察官、警部の3つ上の階級なので日本で言えば警視正の上、警視長か警視監にあたりますが父親も警官で反発した時期もあったらしく職人の修行を経て警官になりました)レンガで壁を造られていた部分を抜いて120平米のフラットにして住んでいました。キッチン2つにお風呂も2つ。その壁を抜いた面には並びにもう一面塞いだ後がありましたから玄関から2-3mの廊下の先に大広間があり、寝室が左奥に1つ+バスルーム、右奥には寝室と部屋が繋がった2間続きの部屋だったようで、オリジナルに戻していたらかなりお洒落なフラットだっただろうと思い返しています。
Witt先生の家具調度はバロックから初期のヴィーダーマイヤーでコレクションの絵画とも合っていて素敵でした。クリスマスにも書きましたが毎日アンティークマイセンを使いカトラリーも時代が合ったのが揃ってました。建物は比較的モダン、それがまたピッタリでした。
さて、学生ながらも自分なりに気に入ったモノを集め揃えていきました。タイプライター、カメラ、真空管ステレオや蓄音機などのアール・デコとも時代が重なる機械モノに嵌った時期で、今でも愛用してる古い教会のベンチとか戸棚やテーブルなども蚤の市や骨董屋で手に入れてました。
将来がどうなるか?は全く分からず、また不動産というのに興味はあまりなかったので、結果的には今も同じ建物の表側に住んでいます。いや、一軒家に興味がないわけではなかったですが、それより先に弓や楽器に目が向いて、だから車も新車を買ったことは一度もなく、持ち家もなく今に至ってます。
当時の管理人さんはとても良くしてくれて(車をケアしてくれてるKの母上です)彼女の故郷、ベルリン北部の村に壁があったころにヴィザを取って遊びに連れてってくれたこともありました、82-3年だったかな?
今もアパート争奪は大変な様ですが、昔はもっと大変だった。インターネットは無かったから日曜版新聞の住居欄がベスト、土曜の夜に買いに行って公衆電話で片っ端から!なんて話も聞きましたが、隣もそうですが当時に表側に移る?って尋ねてくれたこともありました。中庭に面した2軒分よりも、もっと高かったんだろうなー?80年代にはお断りしたんですが、いま住んでる表のフラットが82年だったか空いた時に、そこにあったテーブルを買わない?と当時の住人に言われて350マルク(175ユーロだけど、当時のレートで5万円くらいでした。今の感覚なら10万くらいか?)で大きなテーブルと椅子を6脚手に入れました。
しっかりした楕円のテーブルで中に2つの延長用板が入ってる優れもの、ドイツの古いテーブルでもよく見るシステムですがさすがドイツ、きちっと造られてます。
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これは最大の状態、8人なら余裕あり、詰めれば10人もいけます。
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楕円のテーブルに写真のごとく2つの収納された面があり、1つでも2つでも出して拡張できます。
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閉じると美しい模様が左右対称に揃うの、写真でわかりますか?
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これ、無垢材のテーブルではありますが、ヴィーダーマイヤー(19世紀初めから半ば)やアール・デコ様式では美しさのために木目を合わせる、木目の美しい部分を薄く剥いで、それを貼るという技がありました。かなりの手間です。
RRやジャガーなどのコクピット(MINIもですが)に美しい木目、クラシックカーはプラスチックじゃなく本物の胡桃材などですが、あれも薄いのを貼ってあります。
このテーブル、もしこの状態だったら82年に持ち主は手放さなかっただろうし、また桁違いの価格になっていたでしょう。
と言いますのも、天板が茶色一色に上塗りされていたんです。いま思うとどうして?ですが、コントラバスも20世紀初頭に黒く上塗りするのが流行り、特大ドイツ五弦は(イタリアンでもドイツにあった楽器は)黒いのが多いですが、そういう発想なのか?
1997年にたくさん、その後も10年くらいは毎年マリオから複数の家具を買ってましたし、またメンテもしてもらってました。写真に写ってる椅子もヴィーダーマイヤー、そのテーブルに付いてた6脚は引越し時に手放しました。アンティーク椅子は揃ってると高価です。いま思うと、よく買ったなー!ベートーヴェン全曲をイタリアの音楽祭で演奏する良い仕事が入り、それで思い切って買ったんでした。
ヴァイオリンのY子ちゃんが熱いものを置いたヴァーダーマイヤーの丸テーブル(熱に弱い)の表面が白く変質してしまいマリオにやり直してもらいました(←ある意味、そのおかげです→)。それを配達してくれたときにToru、このテーブルは何?とマリオ。「ずっと前から持ってるんだけど気にいってない。次にはアール・デコのテーブルを欲しいんだよ!、これは廃棄しようと思ってる。」と言うと、じゃあ試していい?とマリオ。大きなマイナスドライバーをベルトから抜いて表板をギー。かなり厚めの塗料が剥がれる、それを何回かやって「これ、持ち帰っていい?」
結果を言いますと、この写真のアール・デコテーブルだったんです。14-5年使ってました、もちろん綺麗じゃないからテーブルクロスをかけてましたが、
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この脚の部分は塗られてなかった。その化粧張りの脚をクロスの隙間から見て気づいてくれたんだそうで、天板を削って確信したんだそうです。持ち帰って全ての上塗りされた塗料を落とし、磨いてピカピカにしてくれました。
幸運だったのは、普通は新たに塗る時には面にキズをつけて塗料のノリを良くするんですが、それをしてなかったこと。だから塗料が保護していたようなもので、もちろんマリオの技のおかげですが完璧な美しい姿が蘇りました。
テーブルはヴィーダーマイヤーよりアール・デコと思ってました。そして後期の凝ったのよりもシンプルなのを考えてたので、まさにコレ!家の中で掘り出し物をゲットできました。

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この木目を合わす「化粧張り」はドイツの骨董家具の多くに見られます。
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これも!楽器は違います(笑)
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拙宅で唯一のマホガニー、これも張ってあります。
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テレビ入れとして買ったこの大きなのも、化粧張りです。
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日本の古い家具には見ない手法ですね。無垢は当たり前でそれに+したお洒落です。同じヴィーダマイヤーでも農家風の抽斗を一つ持ってますが、これは無垢のままです。それもまた味わいがあって良いんですが4つある化粧した抽斗は美しく、そこに時を経た風格が加わってます。
買うなら骨董家具を!もWitt先生の言で、イタリアンデザイン家具も美しいが新品でも翌日には中古で価値は半値以下、しかし骨董は美しく、毎日楽しんでいずれ手放しても買った価格以上の価値になってる可能性がある、確かにそうです。
人が使ったものを嫌がる人もいます。その気持ちもわからないではないですが、店などで気にいるってことは良い「気」を出してるからで革ソファーは伝統的形の新品で揃えましたが木の家具は骨董で揃えて正解でした。
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あーちゃんが作ってきてくれた餅花。
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クリスマスツリーがまだ目立ってます。1/6まではクリスマス、伝統通り日曜日に飾りを外してバルコニーから道に投下します。

長々と書きました家具の話でした。

知らなくても生きていけることはこの世にたくさんある。突き詰めると、余裕がなければ全ての文系は不要、となる。
この大きな間違いを犯す小賢しい若者が増えた気がします。
効率良く、楽して儲ける。人を出し抜く、勝つ etc.
せっかくの修行の場を自分から捨ててることが多い。

知らなくても生きていけること、それをたくさん知ってる方が、それを掘り下げた方が長い人生は豊かになります。そのために、必要ないかもしれないが(例えば受験に、実生活に、仕事に、日常に)知識欲を持って勉強する、見聞を広めることは大事です。その中から自分の好きに掘り下げると良い。そんなこと書きながら「僕のイタリア語とかも、そうだなー」と自己反省もしますが
こんな古い家具の話も面白いと思うのです。

知らないより知ってる方が良い。それは知識をひけらかすためじゃなく豊かな人生を自分が持つために。
頑張って頑張って、成果を出したって達成感を味合うより
余裕持って日々を愉しむ勇気が欠けてませんか?
なんでも、大事なのはバランスと、バランスを摂れる指針を持つことですね。
長くなりました、今回も。
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by Toruberlin | 2019-01-03 23:22 | 趣味の話 | Trackback | Comments(0)
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